三度目の正直——ついに「凍結完了」の文字を見た日【体験談】
3回目の採卵で採れた、1個の成熟卵。その結果の話です。
先に言ってしまいます。今回は——いい知らせです。2回の「培養中止」を越えて、ようやくたどり着いた日の記録を、43歳と保険適用の話とあわせて書きます。
1. 翌日の受精結果——ここは、いつも通りクリア
採卵の翌日、いつものようにメールが届きました。結果は正常受精。
受精は、1回目も2回目もクリアしてきたところです。宇都宮の先生の「受精は相性も関係する」という言葉どおり、わたしたちはここでつまずいたことはありません。だから、ここまでは想定内。
問題は——5月20日に届く、培養の最終結果です。正常受精しても、育たなければ凍結できない。それを、わたしは2回続けて経験していました。
2. 5月20日、届いた結果は——
そして、結果の日。メールから専用サイトを開くと、そこにはこう並んでいました。
| 成熟度 | 成熟 |
| 受精方法 | IMSI |
| 1日目 | 正常受精 |
| 2日目 | 4細胞 |
| 5日目 | 拡張中胚盤胞 |
| 培養状況 | 凍結完了(拡張中胚盤胞) |
「胚盤胞1個 凍結保存が完了しました」
「今後の治療のご予定は移植となります」
——見えますか、この文字。「培養中止」でも「発育停止」でもない。凍結完了。そして次の予定が、採卵ではなく移植。
💬 このときの気持ち
うれしかった。何度、画面を見直したことか。何度、言葉の意味を調べ直したことか。「凍結完了って、本当に凍結できたってことだよね?」って。とにかく、ホッとした——その一言に尽きます。3回目の採卵の、たった1個。その1個が、初めて最後まで育ってくれました。
3. 「拡張中胚盤胞」って?
今回も、見慣れない言葉を調べました。わたしなりの理解で残しておきます。
📝 拡張中胚盤胞(わたしなりの理解)
受精卵が胚盤胞まで育ち、さらに中の空間が広がって大きくなってきている段階だそうです。1回目は「初期胚盤胞(なりかけ)」で止まり、2回目は「コンパクション(その手前)」で止まったので、今回は過去2回より先まで、しっかり育ったということ。5日目でここまで来られたのは、順調な経過のようです。
※評価の言葉や見方はクリニックによって違います。正確なことは必ず主治医にご確認ください。
4. 43歳のわたしが、保険適用で治療を続けられた理由
ここでひとつ、大事なお金の話を。じつはこの採卵周期の途中、わたしは43歳の誕生日を迎えていました。「保険適用は43歳未満まで」と聞いていたのに、どうして続けられたのか——調べて、こう理解しました。
📝 保険適用と「43歳の壁」(執筆時点の制度・わたしの理解)
- 体外受精の保険適用の年齢条件は、「治療開始(治療計画を作成した)時点で43歳未満」
- 治療計画書は約6ヶ月有効。つまり43歳の誕生日前に治療計画が作られていれば、43歳を迎えたあとも、その計画にもとづく治療は保険で続けられる
- 移植回数の上限(40歳未満=通算6回/40〜43歳未満=通算3回)も、最初の治療計画をつくったときの年齢で決まる
わたしの場合、誕生日の間近に始まったこの採卵周期の治療計画のおかげで、43歳になってからの採卵も、このあとの移植も、保険適用で進めることができました。誕生日が近い方は、治療計画のタイミングをクリニックに早めに相談してみてください。※制度は変わることがあります。最新の条件は必ずクリニック・公式情報でご確認ください。
5. まとめ——そして、東京で初めての移植周期へ
- 受精はいつも通りクリア。勝負は5月20日の培養結果だった
- 結果は「凍結完了(拡張中胚盤胞)」——3回目にして初めて、凍結までたどり着いた
- 過去2回より先の段階まで、しっかり育ってくれた
- 誕生日前の治療計画のおかげで、43歳でも保険適用で治療を継続できた
宇都宮から数えて5回目の採卵。KLCに来て3回目。ようやく、凍結胚が1個できました。
次はいよいよ、東京で初めての移植周期です。わたしにとって保険適用で受けられる最後の移植——この1個に、すべてを懸けます。続きは次の記事で書きますね。