KLCで3回目の採卵——夜勤の合間の東京日帰り、そして選べなかったザイモート【体験談】
2回連続の「培養中止」。それでも、3回目の採卵に進みました。
今回いちばん大変だったのは、治療そのものより仕事とのやりくりでした。夜勤明けの受診、朝5時発の日帰り採卵、帰ってきて仮眠2時間、そしてまた夜勤——。今回こそはと期待していた新しい方法が使えなかったことも含めて、正直に記録します。
1. 5月2日、生理3日目——3回目の周期スタート
2回目の発育停止から、10日ほど。5月2日、生理3日目に受診しました。採血の結果は問題なく、3回目の採卵周期に入ることが決まりました。
この日の会計は、84,910円。前回同様、2回目の採卵ぶんの受精・培養管理にかかった費用が含まれています。周期のはじめは、いつも財布に力が要ります。
2. 5月10日、夜勤明けの受診で採卵日が決まる
5月10日、卵胞チェックの受診。会計は6,270円。ここで採卵日が5月13日に決定しました。
ただ、この日は夜勤明け。ひと晩働いたあとの身体で東京へ向かい、また栃木へ帰る——このころには、それが当たり前になっていました。
3. 今回こそはと期待した「ザイモート」
この周期、先生から新しい提案がありました。膜構造を用いた生理学的精子選択術(ザイモート/ZyMōt)という方法です。
📝 ザイモートって?(わたしなりの理解)
ごく小さな穴の開いた膜を、精子に自力で泳いで通り抜けてもらうことで、元気な精子を選ぶ方法だそうです。遠心分離機にかけないぶん、精子のDNAへのダメージが少ないとされ、胚の育ち方や妊娠率によい影響があるという報告もあると聞きました。先進医療にあたる方法です。
※説明はわたしが受けた範囲の理解です。適応や費用、効果の考え方はクリニックによって異なります。詳しくは必ず主治医にご確認ください。
説明を受けて、自分でもいろいろ調べました。2回続けて凍結までたどり着けなかったあとです。「今回こそは」——正直、かなり期待していました。
ところが当日、夫の精子の状態が良くなく、ザイモートは実施できませんでした。この方法は、精子が自力で膜を泳ぎ切る必要があるからです。結局、今回もIMSI(イムジー)での顕微授精になりました。
がっかりしなかったと言えば、嘘になります。でも、夫の数値はもともと良くないと言われ続けてきたこと。それを承知でここまで来たのだから、と気持ちを切り替えるしかありませんでした。
4. 採卵当日——朝5時発、そのまま日帰り
採卵日の前日にメールが届きます。指定された時間は7時30分。……早い。
しかも13日は夜勤。前日に東京へ前乗りして泊まろうかとも考えましたが、前日の仕事が遅番だったため断念。結局、当日の朝5時に出発することにしました。
採卵で採れたのは1個。この日の会計は8,420円でした。
そして、そのまま帰路へ。11時30分には宇都宮に戻り、お昼を食べて帰宅。2時間ほど仮眠をとって、夜勤に向かいました。
💬 正直、すごくハードでした
朝5時に家を出て、東京で採卵を受けて、昼前に栃木へ戻って、仮眠して夜勤。書き出してみると自分でも「よくやったな」と思います。治療と仕事の両立でいちばんきついのは、身体そのものより「時間のやりくり」でした。採卵日は自分では選べません。仕事のシフトも簡単には動かせません。そのあいだで、なんとかつじつまを合わせる日々でした。
5. 3回目の周期でかかったお金(実費)
💰 KLC・3回目の採卵周期の実費メモ(わたしの場合・保険適用)
- 周期スタート(5月2日・採血):84,910円(2回目の採卵ぶんの受精・培養管理費の支払いを含む)
- 卵胞チェック(5月10日・夜勤明けに受診):6,270円
- 採卵日(5月13日・採卵):8,420円
- 合計:99,600円(+交通費)
※2025年当時、保険適用でのわたしの支払い額です。周期はじめの会計が大きいのは、前の周期の受精・培養管理費をこのとき支払うため。治療内容・時期によって変わるので、一例として参考にしてください。
6. まとめ——3回目の1個に、また祈る
- 5月2日、生理3日目に3回目の周期スタート(84,910円は前周期の培養費込み)
- 夜勤明けの受診で採卵日が5月13日に決定
- 期待していたザイモートは、精子の状態により実施できずIMSIに
- 朝5時発の日帰り採卵で1個。帰宅後2時間の仮眠で、そのまま夜勤へ
- 周期の実費は合計99,600円
採れたのは、また1個。2回続けて凍結までいけなかったあとの、3回目の1個です。祈るような気持ちで、結果を待つことになりました。
この卵がどうなったのか——次の記事で書きますね。