体験記

2回目の移植、そして再びの陰性——宇都宮での治療の区切り【体験談】

📖 体験記⑮/42歳・2回目の移植のお話

2回目の採卵で、3個の卵が採れました。その続きの話です。

採れた卵の受精確認から、移植、そして判定まで。結果を先にお伝えすると、今回も陰性でした。でも、この日の診察が、わたしの治療を大きく動かすことになります。

1. 受精確認——2個はいいグレード、1個は少し不安

採卵からしばらくして、受精の結果を聞く日が来ました。3個の卵は、無事に受精してくれていました。

グレード(質の評価)は、2個がかなり良いグレード、1個はあまり良くないグレードでした。細かい数字までは覚えていませんが、良いグレードの卵が2個あると聞けたことは、素直にうれしかったです。

グレードは、あくまで見た目にもとづく評価です。それでも、やっぱりすごく気になるし、正直、大事な数字だと思っています。良いと聞けば期待するし、そうでないと聞けば不安になる。一喜一憂しないようにと思っても、なかなか難しいものでした。

📝 受精卵のグレードについて

受精卵のグレードは、見た目(形や細胞の状態)にもとづく評価です。グレードが良いから必ず妊娠する、悪いから妊娠しない、と決まるものではないと言われています。実際、グレードと結果が一致しないことも珍しくないそうです。数字に振り回されすぎないでほしい——とはいえ、当事者になると難しいですよね。わたしもそうでした。詳しいことは必ず担当の先生に確認してください。

2. 今回も「二個戻し」、1個は凍結

受精の結果を聞いて、移植周期へと進みました。戻す数は、1回目と同じく二個戻し。残りの1個は、凍結して保存してもらうことにしました。

二個戻しにするか一個にするか、凍結をどうするか——このあたりは、年齢や卵の状態、これまでの経過を見て、先生と相談しながら決めていきます。わたしの場合は、年齢的にも「戻せるだけ戻したい」という気持ちが強くありました。

3. 移植当日——流れは1回目と同じ、仕事をしながら

移植そのものは、1回目とほとんど同じ流れでした。処置自体は短時間で、大きな痛みもありません。この日も、仕事をしながら受けて、そのまま日常に戻る——そんな一日でした。

1回目のときの、あの独特の緊張を思い出しながら。「今度こそ」という気持ちと、「また陰性だったら」という不安と。両方を抱えたまま、判定の日を待つことになります。

4. 判定は2週間後——尿検査で「陰性」

結果が分かるのは、移植から2週間後。尿検査での判定でした。

そして——先生から告げられたのは、陰性。宇都宮での2回目の移植も、実を結びませんでした。

正直な気持ちは、次の記事でくわしく書きます。というのも、この陰性を告げられた診察で、担当の先生から思いがけない提案を受けたからです。それが、わたしを栃木の外——東京へと向かわせることになりました。

💬 ここのクリニックの先生のこと

担当の先生は、ハキハキしていて早口。でも、「どうするか」「なぜそうするのか」を、いつも包み隠さず話してくれる方でした。その率直さに、何度も助けられました。そしてこの日も、その先生の言葉が、わたしの次の一歩を決めることになります。

5. まとめ——宇都宮での治療が、ひとつの区切りを迎えた

1回目も2回目も、宇都宮での移植はどちらも陰性でした。ここまでの道のりを思うと、心が折れそうな瞬間が何度もありました。

でも、この陰性は「終わり」ではありませんでした。次の記事では、この日の診察で先生からかけられた言葉と、わたしが下した大きな決断について書きます。ここから、治療の舞台は東京へと移っていきます。

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